せっかく中東に来たのだから、一度は体験してみたいと思っていたシーシャ(شيشة)。
先日、他の日本人留学生に誘われてシーシャを吸いに行った。
シーシャの仕組みがよくわからなかったので、後になってからではあるがWikipediaで調べてみた。
どうやら、フレーバー付きのタバコの葉に熱した炭を載せて燃やし、水を通して吸引する水タバコであるらしい。
もちろん、シーシャがタバコの一種であることは知っていたので、タバコ嫌いである私は「多分私はシーシャ苦手」と思いながらの初体験だった。
案内してくださったのは、大使館の方のご紹介で出会ったクウェート在住の日本人。
満員の車でまずはハワッリー(حولي)地区の本屋さんへ向かう。
クウェートの本屋さんはどれも残念……ではなく日本のものに比べたらずいぶんと規模が小さい。
クウェート最大と言われるこのジャリール書店(مكتبة جرير)も、せいぜい駅前の少し広めの本屋さん位の規模だった。
日本で大学の先生に頼まれていたクウェート方言のテキストとアラビア語の会話集、ナギーブ・マフフーズの小説、クウェートの地図を購入して買い物終了。
とりあえず本が近くにないと落ち着かない私としては、本屋さんが充実していないのは残念この上ない。
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購入した本。良いディスプレイ……そのうちちゃんと読みます。 Speak KuwaitiとLearn Kuwaitiは日本で大学の先生に購入してくるよう頼まれていた。 |
その後、ジャリール書店のあるハワッリーパーク内で簡単に夕食。
クウェートではお昼ご飯を一番たくさん食べるので、夕食をしっかりとる人は少ない。
典型的な日本の食生活を引きずっている私たちはハラペコだったが、ファストフードをお腹いっぱい食べた。
私はケバブのセットを注文した。1KD(約380円)でお腹いっぱい食べられたので大したものだ。
ハワッリーパークを出てシーシャの店へ。
どうやら室内で吸うか室外で吸うか選べるらしい。
正直なところ屋外がよかったが、まだ外でシーシャを吸うには暑いので(おそらく気温は35度前後)、室内で吸うことになった。
シーシャの店はやたらとアングラな雰囲気が立ちこめていた。
入った瞬間に「あ、ここ大丈夫かな」と一同感じていた空気があった。
また、男性4人女性2人の計6人組であった私たちは、クウェートにありがちなことではあるが案の定目立っていた。
男女含めたグループはこの店にはいなかった。
アングラな1階にビクビクしてはいたものの、混んでいたため2階に案内されて一同少し安心する。
1時間弱ほどしか時間がなかったので、シーシャを3つ頼んで回して吸うことにした。
選んだフレーバーはレモン・グレープフルーツ・アップル。
ドリンクも頼めたので、一人を除いて全員ホットティーを注文。一人はマンゴージュースを注文した。
シーシャの装置を運んできた店員はエジプト人だった。
マウスピースを交換しつつ、シーシャを回しながら吸う。
案内してくださった知人に勧められ、レモン味を吸ってみたところ、案の定咽せた。
初心者は少しずつ吸って、ゆっくり吐き出すとよいらしい。
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シーシャの装置。 たっぷり吸いたいのでなければ、マウスピースだけ個人で持って、回して吸う。 |
慣れてくるとシーシャの香りがなかなか心地よかった。
ただ、さすがに「タバコ」であり、正直なところあまり長く吸ってはいられないという感想。
女性陣は少しシーシャが苦手なようで、それよりもマンゴージュースをおいしくいただいた。
個人的には、シーシャは好んで吸いたいというほどのものでもないが、たまにならぜひまた吸ってみたいかなという程度。
お酒を飲む文化のない中東で、シーシャはバーのような立ち位置を占めているのかもしれない。
シーシャを吸いながらする会話はまた違った趣があることだろう。
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