友人の用事についていく名目で、スーク・ムバラキーヤへ行ってきた。
スーク・ムバラキーヤはクウェート最大のスーク(市場)であり、雰囲気はさながら繁華街といったところ。
クウェートの民族衣装の店や香水の店が所狭しと立ち並ぶ。
女性のアバヤなどは他のショッピングセンターなどでも購入できるが、ここで買うのが一番安い。
アラブの伝統的な市場の雰囲気を体験したければ、ここへ来るのがいいだろう。
ちなみに、ここには両替所がいくつもあり、身分証明なしで両替が可能だ。
通常は身分証明をして(市民IDか、市民IDがない人はビザとパスポート)両替する。
ただ、スーク・ムバラキーヤの両替所は他に比べて少々レートが悪いような気がする。
私はアバヤが欲しかったので、友人を待つ間にアバヤの店に入ってみた。
1つ目のお店は、店員が何を言っているのかさっぱりわからなかったので、これはあまり長居すると面倒なことになりそうだと早々に退散した。
おそらく、インド系の人だったのだろう。
インド人の英語は全くわからないとよく言うが、本当にその通りだ。それ以前に、何語をしゃべっているのかさっぱりだった。
情けない話だが、正直なところよくある話だ。
そんなわけで隣のお店に入ってみた(アバヤのお店が2つ隣り合っていて大丈夫なのか……)。
こちらの店員もインド系の人だったが、かろうじて聞き取れる英語で話してくれた。
お店には他に客がいた。椅子に腰掛けていたので店の関係者なのかと思ったが、話してみるとどうやらお客さんであるようだった。
お決まりのアバヤ・へジャブ・ニカーブで顔をしっかりと隠した彼女は、凛とした話し方をしていた。
「このアバヤはチャイニーズスタイルだ」と、チャイニーズスタイルと言うよりは日本の着物のように前身頃が左右に分かれているタイプのアバヤを勧めてきた。
いやいや、私が欲しいのはアラブ風のアバヤだと言えば、どれがいいのだと彼女と店員は私にしつこく尋ねる。
15KD以上は払いたくないなと渋っていると、彼女は「私が安くしてあげる、10KDだ」と言い放ち、去っていった。
女性がいなくなった後、ゆっくりとアバヤを選んだ。
あまり時間もなかったので手前にあったものを出してもらうと、金色の刺繍があしらわれた豪華なアバヤが何となく気に入ったので、とりあえず買うことにした。
「これも10KD?」と一応確認すると、そうだということで私は内心ガッツポーズ。
定価は17KDだそうだ。7KDは日本円にすると約2600円なので、かなりラッキーだった。
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こちらのアバヤを購入。日本円で約3700〜3800円。安いです。 |
おそらく客の女性はその店のお得意さんだったのだろう。
顔が利く人に出会えてラッキーだった。
ここは中東だ。何が起こるかわからない。
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