市民IDをなんとか取得したので、次は銀行口座を開設せねばならない。
大学からの奨学金(もといお小遣い)は口座振り込みになるとのことなので、ランゲージ・センターの先生から「なるべく早く口座を開設して番号を知らせろ」と急かされている。
余談だが、私が受給しているのは「クウェート政府奨学金」であり、奨学金の出所は「クウェート政府」である。
それなのになぜ「大学からの奨学金」と表現できるかと言うと、この国の豊かな財源によりクウェート大学は運営されており、一般の学生も学費は無料であるからだ。
大学の財源イコール政府の財源なのである。さすがレンティア国家だ。
というわけで、私は「今週は忙しいしまぁ、まだ、いいや……」と思っていたら、急に隣室の日本人が作りに行くと言い始めて、ついて行くことにした。
寮の受付でおすすめの銀行を3つほど教えてもらい、バスを出してもらって(そのあたり本当に至れり尽くせりだと思う)いざ銀行へ。
最初に連れて行かれた銀行は寮から徒歩5分ほどで、「いやそれくらい歩けよ」と例のごとく思ったが、入ってみると「100KD(約4万円)必要です」と言われたので、断念して別の銀行へ。
バスを10分ほど走らせ、いつも行くスーパーのあるケイファーン・ジャムイーヤというちょっとしたショッピングセンターへ。
クウェートにももちろんいくつか有名な銀行があり、代表はクウェート・ナショナル・バンク(NBK)だが、今回は外国人も口座の開設がしやすいというクウェート・フィナンシャル・ハウス(KFH)で口座を作ることにした。
これら2つの銀行は、ジャムイーヤの中で隣り合っていた。
銀行も男性専用のフロアと女性専用のフロアに分かれていた。
私たちは女性専用のフロアへ。
かなり長いこと待たされてしまったが、その間アラビック・コーヒーとチョコレートをいただいた。
女性専用のフロアの従業員はもちろん女性だけだ。
KFHのケイファーン支店はとても豪華で、雰囲気は日本で一度だけ訪れた新生銀行のようだった。
口座開設については英語で説明してもらった。
クウェートは英語が通じるのが本当にありがたい。英語の書類も準備されていたようだった。
「グローバル化」に必要なのはこういうところだと思う。英語が通じるのはクウェートの長所だ。この点に関しては日本も見習うべきではなかろうか。
奨学金受給を目的に口座を作ることを伝えると、学生証と市民IDを提示するように言われ、必要書類に署名をし、引き下ろしやネットバンキングの説明を受けて終了。必要経費は10KDで、そのうち5KDは口座に振り込まれるとのことだった。
日本でもネットバンキングは使っていなかったしクレジットカードは別に持っているので、今回はそのサービスは付けなかった。
クウェートの至る所に様々な銀行の小さなATMが設置されているが、違う銀行のATMでも0.5KDの手数料を払えば引き下ろしが可能だそうだ。
なかなか良い仕組みだ。
カードなどの受け取りは数日後。
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