2014ー15年度クウェート政府奨学金を受け、クウェートにてアラビア語を学んだ記録。アラビア語やクウェート生活について。
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2014年11月1日土曜日

バス Oct 31, 2014 (Fri)

休講で一日暇になったので、クラスメートといっしょに買い物へ行った。
行き先は、クウェート最大のショッピングモールAvenuesである。

どうもクウェート大学の学生はクウェートの公共バスに無料で乗れるらしく、最近ようやくスクールIDをもらえたので、バスを試してみようということになった。
同行していたのは、韓国人の女子学生2人。二人ともバスに乗るのは初めてとのことだった。

寮から出て、道を2つ渡る。
クウェートには歩行者向けの横断歩道がほとんどないので、車の切れ目を注意深く渡って行かなければならない。
工事現場も構わず歩いて行くので、道を渡るとだいたい靴が泥で汚れてしまう。

道を渡ると、人がたむろしていた。
特に表示などは何もないが、そこがタクシー待ちスペース兼バス停である。
たむろしている人はインド人の労働者ばかりだろう。

ただ立っているだけでバスが止まってくれるわけがないというのがこの国の通例なので、タクシーを止めるのと同じ要領で目的地へ向かうバスを止める。
一応、Avenuesへ行くかどうかを運転手に尋ね、バスへ乗り込んだ。

バスに乗っているのはほとんどがインド人労働者だった。
運転手もおそらくインド人だろう。

バスは今までに通ったことのない道を通過して行った。
建物も本当にボロボロで、クウェート人の民族衣装を来た人の姿は一切ない。
友人は「ここ、たぶんインド人しか住んでないと思う。Oldな地区だよね」と言っていた。
ここはインド人しか住んでいないのに、看板の表記は全てアラビア語と英語の表記だ。
それを見て私は友達に「面白いし、strangeだよね」なんて話していた。
 
バスの車窓から。
私の知っているクウェートは、高級住宅街と近代的なビル群、時々ぼろぼろな建物くらいだったので、
これを見てたまげてしまった。

 

考えてみれば、このバスが移民労働者の居住地区を通過して行くのはごく自然なことだ。
クウェートは車社会で、大学生が自分の車を運転して通学するのは当たり前。
車両しか通行しない前提で街が作られているので、歩道はあまり見当たらない。
この公共バスは車を持たない移民労働者のためのバスであり、彼らの生活区域を通るような路線を走る理由はそういうことだろう。

バス自体もボロボロで、少々不安だったもののなんとか目的地に到着。
バスに乗ること自体は大丈夫だが、一人で乗らない方がいいねと友達と確認し合った。

Avenuesは近代的なショッピングモールであり、IKEAやH&Mも入っている。
私は冬服をあまり準備していなかったので、カーディガンや上着などを購入した。
日本と全く変わらない調子で買い物が出来、なかなか楽しかった。

平日であるにもかかわらず、人がかなり多かった。
もちろん、多くがクウェート人で、おそらくヨーロッパ人だろうと思われる人々も買い物を楽しんでいた。
家族連れも目立った。その家族にひっそりとくっつくインド人やフィリピン人と思しきナニーさんの姿がやたらと目についた。

夕ご飯を食べて帰ろうと話していたとき、たまたま一人で来ていたスペイン人男子のクラスメートに出会った。
合流して、4人でハンバーガーショップに入ることにした。

彼のスペインの話を聞きつつ談笑していたら、店員さんに話しかけられた。
「みんなどこから来たの?」と尋ねられたので答えると、「わぁ、いろんな国から。僕と同じだね、僕たちはファミリーだ」と言われた。

ハンバーガーショップなどの店員は、おそらくほとんどが東南アジア人だ。
彼の言葉には何となく好感が持てたし、クウェート人でもインド人でもない外国人と出会って、私自身もなんとなくシンパシーめいたものを感じた。

帰りはタクシーを使うことにした。
割り勘すれば一人200円くらいで乗れるので、日本よりも手軽にタクシーを使っている。
タクシーの運転手さんも、インド人かバングラデシュ人かパキスタン人だ。

「外国人にもいろいろある」ということ。これについては今後詳しく掘り下げてみたい。

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